【アサーション入門1】互いの主張を大切にするコミュニケーション能力

カップル

こんにちは、マサです!

みなさんアサーションをご存知ですか?

  • 自分の意見や想いが伝えられない
  • 相手に不満があるとついつい責めてしまう
  • 職場で上司や部下との接し方に悩んでいる
  • 夫婦や恋人関係のコミュニケーションがうまくいっていない

そんな悩みを解決するアサーションについて2回に渡ってを解説したいと思います。

第1回の今回はお互いの意見や想いを共有して関係を円滑にするためのコミュニケーション能力、アサーションとは何なのかについて触れていきます。

それでは行ってみましょー。

あらゆる場所で求められるコミュニケーション

社会生活を送る中で人とのコミュニケーションがない環境はほとんどないですよね。

学校、職場、友人、さらにはインターネットが普及した現代においてはスマートフォンでSNSを使ってやりとりをするなど、ありとあらゆる場所でコミュニケーションが求められます。

アサーションとは互いの主張を大切にするコミュニケーション方法

コミュニケーションを取る中で、自身の意見を主張したり、相手の主張を受け入れたりといったことがあります。

例えば晩ご飯を何にするのか一つとっても、家で食べたい、外で食べたい、和食を食べたい、洋食を食べたいなど様々な点で多種多様な希望要望が生まれますよね。

この時に自分の希望を相手に受け入れさせるのか、相手の希望を受け入れるのか、その中間を取るのかといったコミュニケーションを行います。

アサーションとは、その過程においてどのように相手とやりとりを行えばお互いの主張を大切にできるのか、について焦点を当てたコミュニケーション方法であると言えます。

3種類のコミュニケーション

互いの主張を元に何かを決定する中では、大きく分けると3種類のコミュニケーションが見られます。

アグレッシブ(攻撃的)コミュニケーション

相手の考えや気持ちを考慮せず、大声で怒鳴るなどして一方的に自分の意見を通そうとするのがこのコミュニケーションです。

自信過剰や自分の弱さを認められない人や、忙しい、疲れているなど周りが見えない状態の時に見られる傾向にあります。

ノンアサーティブ(非主張的)コミュニケーション

一方こちらは自身の意見を言わない、または曖昧な表現での遠慮がちなコミュニケーションを指します。

自分の意見や考えに自信がなかったり、相手に嫌われてしまうのではないかという意識が強い、言わなくても察してもらいたいという想いが強い人に見られる傾向があります。

アサーティブコミュニケーション

自分の意見をしっかりと主張しつつも、相手の意見にも耳を傾ける意識を持ったコミュニケーションです。

自信と謙虚さをあわせ持ち、自分と相手の意見が異なることは当然だという事を理解して、歩み寄るコミュニケーションがアサーティブコミュニケーションになります。

アサーションに大切なコミュニケーションに対する2つの考え方

アサーションを実践する上で大切な考え方が2つあります。

ABC理論

一つ目は臨床心理学者アルバート・エリスが提唱した倫理療法の中心概念であるABC理論です。

ABCとはそれぞれ下記を意味しています。

  • A = 出来事(Activating event)
  • B = 信念(Belief)
  • C = 結果(Consequence)

内容としては、他者から何かをされたとき(出来事)に、それに対して自分が何を感じたか・何を行ったか(結果)は、自分が相手の言動に対してどういう見方をしたか(信念)によって決まるというものです。

例えば道端で人とぶつかった際にストレスを感じたとします。

このストレスは当然ぶつかった相手によってもたらされたものだと思いがちですが、実際にはぶつかったことに対して自分がそれをどう解釈したかによって決まっています。

この場合ストレスを感じたということは、自分に落ち度はなく相手がぶつかってきたと解釈しているのかもしれません。

一方で同じ状況でも人によっては自分が不注意だったかもしれないと解釈し、申し訳ないことをしたと感じる人もいるかもしれません。

つまりABC理論で押さえておきたい大切な点は「自分が何を感じ、どんな行動を起こすのかは、他人ではなくすべて自分のものの見方、解釈によって決まる」になります。

思い込み

2つ目は思い込みです。例えば以下のようなものです。

  • 何も言わなくても相手はわかってくれているはずだ
  • この状況では相手は当然これをするはずだ
  • 親しい関係(親子、夫婦、カップル、親友)なら意見は一致していなければならない
  • 男はこうあるべきだ、女はこうあるべきだ
  • 上司はこうあるべきだ、部下はこうあるべきだ

ここでの大切な点は自分の思い込みによって「自身の主張を言わなくても伝わる、言ってはいけない、押し付ける」といったことを避けることです。

アサーションは自分にも相手にも寄り添ったコミュニケーション

アサーションとは自分の主張を相手に押し付けない、かといって自分の主張を言わずに抱え込んでしまわない、そんなバランスの取れたコミュニケーションを取るための方法です。

今回は3種類のコミュニケーション、ABC理論や思い込みなど、基本的な考え方を押さえていきました。

次回は実践するための方法について解説していきたいと思います。

それではまた!