【モチベーション攻略1】やる気が上げるために大切なこと

モチベーションが上がらない、やる気が出ない。

そんなお悩みはお持ちではないでしょうか。

今回はモチベーションについて掘り下げ、どうすればモチベーションをコントロールし、やる気を引き出すことができるのかを突き止めてみたいと思います。

  • モチベーションとは何か
  • モチベーションをコントロールするためには

まず第一回目の本記事ではこれらについて解説します。

それでは行ってみましょー!

神経

モチベーションのコントロールは認識が大切

何かをコントロールしようと思う場合には、まずそれ自体を認識し把握することが大切です。

つまりモチベーションを意図的に上げたいと思うならばモチベーションが高い状態、つまり頭の中で考えている行動を積極的に起こしたくなる状態がどういった状態なのかを認識することから始まります。

そのためにまずはモチベーションが変化するまでに辿る3ステップを知りましょう。

1. 行動を起こすきっかけとなる間接的(体外的)なもの

もっともわかりやすい例を挙げると金銭の報酬です。

他にも受験の合格や、事業等の成功、誰かの喜ぶ姿などなど、それを成し遂げることによって得られるものにより影響を受けるのが第1ステップです。

2. 行動を起こすきっかけとなる直接的(体内的)なもの

これは少しわかりづらいのですが、(1.)によって体内で発生する物質を指しています。

例えばドーパミンと呼ばれる神経伝達物質やコルチゾールと呼ばれるホルモンですね。

(1.)に挙げたような体外からの刺激によって、モチベーションを左右する物質が体内で発生するのが第2ステップに当たります。

3. 行動を起こすきっかけとなる体内の状態を認知した状態

最後が認知です。多くの方は(1.)のみを感覚として捉えている状態かと思いますが、(2.)によって体内に変化が起き、モチベーションが上下していることを認知することが大切です。

つまりは自分自身がどんな(1.)によってモチベーションが上がるのか、あるいは下がるのか、もしくは全く影響を受けないのかを把握することがモチベーションをコントロールするためには必須になります。

モチベーションの間接的なきっかけを知る

モチベーションが変化するまでの3ステップの第1ステップである間接的なのものについて、具体的にはどのようなものがあるのでしょうか。

ここでは以下の2つのモデルを紹介したいと思います。

マズローの欲求5段階説

まず1つ目は心理学者のマズローが人間の欲求を5段階に理論化したモデルです。

これは低い段階の欲求を満たすことで、次の段階の欲求を満たすよう行動する法則があることを表しています。

ではどのような段階があるのか低い段階から順番に見てみましょう。

1. 「生理的欲求」食欲、睡眠欲

人間が産まれながらに持っており、生きる上で欠かせない欲求がここにあたります。

ここが満たされないと生死に関わるため、本能的に優先するような段階です。

2. 「安全の欲求」怪我や病など外的な危険への安全

2段階目に来るのが身の安全を確保するための欲求です。

日本においては多くの人は確保されているであろう部分ではありますが、生活環境によっては脅かされる人がいるのも事実です。

自分の中で安心と思える状態でない場合、それ以上の欲求を満たす行動を取るのが難しくなります。

3. 「社会的欲求」社会とのつながり、家族とのつながり

3段階目は社会や人との関係を求める欲求です。

家族、学校、会社などで発生する人間関係の他、ネット上での繋がりなど、様々な形で満たされる欲求ですね。

人が健康的で居られ、幸せを感じるもっとも大きな要因は人間関係であると言われますが、このモデルからも人間関係とは安全の次に求められるかなり重要な要素であることが分かります。

4. 「承認欲求」他人から認められたい、尊敬されたい

4段階目はよく見聞きする承認欲求です。

人間関係を構築した上で発生するのが他人から視線や評価ということですね。

周囲の人から良く見られたい、尊敬されたいという欲求がここにあたります。

5. 「自己実現欲求」理想の自分になりたい

4段階目までは物理的、あるいは精神的に足りないものを満たしたいという欲求です。

しかし、最後の5段階目はそれらを全て満たした上で生まれ、周りとは一切関係なく理想の自分を追い求める欲求です。

マズローによればこの段階に到達できる人は数%程度しか存在しないそうです。

確かにSNSなど至る所で承認欲求という言葉が囁かれるのも頷けます。

承認欲求を満たすために自分を変化させ成長させる努力をすることは比較的難しくありませんが、それを一切無視して理想の自分を追い求められる状態はなかなかに難易度が高そうです。

ただ、個人的には4段階目にあたる承認欲求を満たすことなく、5段階目を追い求める人も少なからず居るのではという印象はあります。私自身が4段階目を多少なりとも意識している自覚があるため、あくまで外から見た印象ではあります。

神経科学的欲求5段階説

2つ目に紹介したいのは本記事を書き始めるきっかけにもなった書籍「BRAIN DRIVEN パフォーマンスが高まる脳の状態とは」で紹介されている、神経科学の観点から欲求を5段階で表したモデルです。

こちらも同様に低い段階から高い段階に順番に欲求を満たすよう行動することを表しています。

1. 呼吸・心拍・体温・血圧

1段階目は欲求と言っても無意識的に行うレベルのものです。

肉体を維持するために酸素を取り込むための呼吸や、それを全員に行き渡らせるための心拍。

体温の維持や、それに伴い行われる血圧の調整などです。

2. 食欲・睡眠欲

2段階目に来るのがマズローの欲求5段階説での1段階目にあたる食欲や睡眠欲です。

3. 自律神経

3段階目は交感神経と副交感神経でお馴染みの自律神経です。

食欲で得られた栄養源の消化能力や、睡眠欲により得られた睡眠の質に影響を与えるのも自律神経です。

この3段階目までは無意識に発生するものであるためボトムアップの欲求と分類しており、この後の4段階目からを意識的に発生させるトップダウンの欲求と分類しています。

また、3段階目までを満足に満たす、すなわち体調を万全に整えていない状態では、4段階目以降の欲求を生み出すことは難しいと考えられます。

4. 学習

4段階目は体への定着、脳に記憶を定着させるための学習の欲求です。

前述の通り、学習は意識的に行うものであり、3段階目までが満足に満たせていない場合、行うことが自体が難しくなります。

5. 高次機能

5段階目の高次機能とは、学習によって得られた能力を発揮して何かを処理する行動の欲求です。

学習同様に3段階目までを満たせている状態かつ、4段階目の学習を使うことから最終段階の欲求になります。

マズローの欲求5段階説が周囲の環境を加味した人の行動に焦点を当てているのに対し、こちらでは人体の構造を焦点に欲求を紐解いていることが伺えます。

2つのモデルはどちらが正しいと言ったことはなく、マズローの欲求5段階説で生まれる欲求を実現するために、神経科学的欲求5段階説が関わっていると見ることができそうです。

欲求からモチベーションのきっかけを知り、モチベーションをコントロールする足掛かりにしよう

モチベーションをコントロールするためには、モチベーション自体を認識することが大切です。

そのためにもまずは人がもつ欲求を理解してその足掛かりとしましょう。

それではまた!